手術をしなくては治らない残尿感の原因もある|骨盤臓器脱
トイレに行っても出し切った感じがしない。残ってる感じがする。そのような悩みを抱えていませんか?
残尿感のほとんどは、膀胱炎や更年期障害や過活動膀胱が関わっています。これらは、薬物治療や漢方、そしてセルフケアでも治療することが可能です。ですが、手術を行わなくては残尿感が治らない原因もあるのです。
その原因は骨盤臓器脱という症状です。
骨盤臓器脱とは?
骨盤臓器脱という症状は、簡単に説明すると膣から腹部あたりにある「腸」や「子宮」が顔を出してしまう症状のことをいいます。
原因の多くは、産後や出産経験をしている方の骨盤底筋という子宮や膀胱を支えている筋肉が緩んでしまい。臓器が垂れ下がってしまっていることが多くのようです。
その中でも特に多い4種類の骨盤臓器脱が「膀胱脱」「子宮脱」「小腸脱」「直腸脱」です。これらの症状は、どれもが名前の通り膣からそれぞれの臓器が顔を出してしまうというものです。
ですがこれがどのように残尿感と関係があるのでしょうか?
残尿感と骨盤臓器脱の関係性
残尿感のほとんどの原因は、上記でもいくつか紹介しましたが「膀胱炎」「更年期障害」「過活動膀胱」「排尿器官が正常に働いていない」ということが考えられます。ですが、骨盤臓器脱が原因の残尿感は、臓器が垂れ下がることにより膀胱や尿道を圧迫してしまうことからうまく排尿ができず残ってしまうということが考えられます。
骨盤臓器脱の症状が進行してしまうと、下着と出てしまった臓器がすれてしまい出血する恐れがあり、排尿も困難となるため、早期発見が大切になります。
骨盤臓器脱の初期症状
骨盤臓器脱の初期症状に残尿感があります。先ほど関係性や原因で話したようにセルフケアやサプリメントでも改善できる残尿感もありますが、骨盤臓器脱についても知っていただきたい。もし原因がこちらであれば早期病院を受診していただきたいのが当サイトの管理者である私の意見です。
残尿感とともにもう一つ見て分かる初期症状として「膣からピンポン玉のような丸い出っ張りが見える」というものがあります。これは先程紹介した有名な4つの症状の名前にもある臓器が顔を出してしまってるじょうきょうです。
お風呂などで、違和感を感じて見たらそうなっていたというケースも少なくありません。もし残尿感を感じている方がいましたら骨盤臓器脱も視野にいれ確認してみるのも良いかともいます。
骨盤臓器脱の治療法
骨盤臓器脱の症状は、薬物による治療は、無効とされています。骨盤底筋の緩みや臓器の下垂が原因であるため成分による治療の効果が薄いということです。このことから治療法は「手術による治療」がメインになってしまいます。
ですが、手術も受けられないという方もいるようです。そのような場合は対処法としてリングペッサリーという器具をはめ込む治療が行われます。ですがその治療には、デメリットもあります。それは完治ではないということです。
この対処法は、臓器が垂れ下がってこないように支える器具を使用することで症状を抑えているため、継続が必要になってしまいます。
ですが早期に発見されるほど良いので気になる方がいましたら泌尿器科もしくは担当の専門医を受診してみてください。
骨盤臓器脱の予防法
骨盤臓器脱の予防は、簡単に行える軽いセルフケアです。というのも、おおもとをたどると主な原因は骨盤底筋の緩みによる臓器の下垂です。
ですから、骨盤底筋体操がオススメなのです。この骨盤底筋体操、実は残尿感の改善をサポートしてくれる効果もあります。
こんなところでも関係性があるのか?と思った方もいるかと思いますが、骨盤底筋の役割は臓器を支える他に、膀胱や尿道を開閉する役割もあるのです。
骨盤底筋が緩んでしまうと、うまく開閉ができず尿キレが悪かったり残尿感が残ってしまう原因にもなり酷いとお漏らしをしてしまうこともあります。
ですから骨盤底筋のトレーニングは、「骨盤臓器脱の予防」+「残尿感の予防改善」するダブルのサポート効果があるので是非参考にしてみてください。