小学生高学年なのにおねしょ!もしかしたら病気?
- 小学生活一度もなかったのに卒業式の体育館で
- 授業中トイレに間に合えず
- 休日家で遊んでいるときに目撃
- 最近息子(娘)がおねしょをするようになった
- 洗濯をしていると子供のパンツに尿の気配が
そんな時、うちの子供は大丈夫かしら?と悩んでいませんか?
実は、一週間に一回ほどのおもらしで悩んでいる子供は100人に5人ほどいるそうです。
その原因のほとんどは「ホルモンバランス」「ストレス」「成長」の3つから来ています。
では、貴女のお子さんは何の原因からお漏らしを起こしてしまっているのでしょうか?
ホルモンバランスが原因
よく夜中遅くまで、子供を寝かせないで起こしているママがいます。
お子さんが嫌がって寝ないという気持ちもよくわかりますが、夜間は抗利尿ホルモンというホルモンが分泌します。
これは夜中の睡眠中に水分吸収量を増やし、尿量を減らす
そして膀胱を広げて貯める量を増やすという効果のあるホルモンです。
お子さんに夜ふかしをさせていると、成長も抗利尿ホルモンも低下してしまい、おねしょの原因にもなってしまいます。
ストレスが原因
先ほどの抗利尿ホルモンについては、子供の成長に関係し、大人のお漏らしとは関係が薄いものでした。
心因性(ストレス)が原因の尿漏れは小学生のみならず、中学生や高校生そして社会人や大学生など若い世代全般に起こる可能性があります。
特に5歳〜6歳の小学入学したての子供は、新しいことへのチャレンジが多く、とても多くの緊張やヒヤッとした経験をします。
その緊張などは、膀胱を収縮してしまう作用があります。そして、学校などでお漏らしを経験して
- 友達にからかわれたり、先生に嫌な目で見られたり
- 親に叱られたり
すると、感情豊かな子供たちはとても真剣に捉え大きな負担とストレスになてしまいます。
そしてそのストレスが、膀胱を常時収縮させてしまったり、ホルモンや成長の低下にもつながってしまうのです。
その他、感受性豊かな子供たちの敏感さは一度傷つけるとなかなか心を開いてくれなくなってしまうんです。
なので夫婦の仲などが冷えてしまうことなど外的要因からも影響を受けることも少なくありません。
成長が原因
赤ちゃんのお漏らしは、膀胱に一定の量の尿が貯まると
反射的に排出すると言う仕組みになっています。
成長に従って、膀胱や脳が発達し我慢できるようになると、
ようやくトイレでのおしっこができるようになります。
成長の衰えは、我慢する能力だけでなく膀胱の貯められる量や抗利尿ホルモンの分泌低下にもつながってしまいます。
成長の衰えは、最近のすべての子供に当てはまります。
これは、様々な原因がありますが、そのひとつとして洋式トイレの普及が挙げられます。
昔の子供たちは、和式トイレで用を足していました。
和式トイレで行う「うんこ座り」は、オマタ筋(骨盤底筋)を鍛えたり
バランス力を高める効果もありましたが、
洋式トイレは完全に座ってしまうので、
オマタ筋やバランス力が鍛えられなくなってしまいました。
その結果、毎日ジムに通ったり運動したりしている人と
毎日怠けてる人ほどの差ができてしまい、
オマタ筋やバランス力の成長が疎かになってしまったことも
おもらしの原因や成長の衰えになってしまっているのが現状のようです。
実践すべきママの行動
3つの原因を改善するために小学生のための尿漏れ対策で行うママの行動は3つあります。
それは「起こさない」「怒らない」「焦らない」です。
これは、親がお子さんのお漏らしを改善させるためのサポートとして行う三原則です。
起こさない
深夜までお子さんを起こしていると、先程いった抗利尿ホルモンを低下させるだけでなく、膀胱や体全体の成長の低下につながってしまいます。
いずれは成長していきますが成長の遅れが、他の病気や何かができない原因にもなってしまいます。
よく言われるのが、小さな頃から0時近くまで起きていると、海馬という脳の一部の体積が小さくなり、ストレスが溜まりやすくなる原因になるそうです。
これは、大人になると、ヤンキーや高校中退になったり酷いとうつ病や引きこもりやアルツハイマーにすらなってしまうそうです。
ストレスが溜まりやすくなるのもまたお漏らしの原因になります。
怒らない
確かに、子供が間違えたことをしたら怒ったり叱ったりすることも大切です。ですが怒るだけだと何の解決にもなりません。子供たちは怒られてどうしたらいいのだろうと悩みストレスになります。なので、
- 深夜まで起来ていたら寝たほうがいい理由を話します。
- 学校の休み時間にしっかりトイレに行くことを教えます。
- 外出や寝る前などしっかりトイレに行くようにさせます。
- 授業中トイレに行きたい時は先生に話すことを教えます。
上記など、次からどうしたら良いかを話してあげることが大切です。そうすればどうしたらいいかがわかり、ストレスにならず成長につながります。
焦らない
これは、ママさん本人が焦らないということです。多くの場合、おねしょもお漏らしも体全体の成長が未熟なために起こっていることが多く放っておいても自然に成長とともに改善していきます。
なので、焦らずゆっくり寄り添いながら一緒に成長していきましょう。
お漏らしは何歳まではOKなの?
この質問をよく聞きます。何歳までは大丈夫なのかですが、個人差があります。一般的には小学2年生(7歳)くらいでお漏らしを卒業する子供が80%なんだそうです。それ以降、小学卒業までの間にお漏らしを卒業する方は5%くらいです。
なので、小学二年生を過ぎてもお漏らしをする場合は、専門医の受診を考えることも良いかもしれません。
ですが先ほど話した話は、あくまで一般的な話です。
子供のお漏らしをおこしてしまう理由に先ほど三つの
- ホルモンバランス
- ストレス
- 成長
とありましたが、成長の部分で腎臓が未発達のために尿を濃くして量を減らす機能がまだ未熟な場合があります。そのような場合は、主に昼間のお漏らしより、夜中の夜尿症(おねしょ)の回数が多いようです。
おむつを使用していても年と共に腎臓が発達し、お漏らしがなくなることも十分に考えられます。
ですので、おむつの使用は長期でなければとても良い方法だと思います。
ですが、ママ本人の本音の悩みは、「いじめにあわないか」ということではないでしょうか。
起こってしまったことは、仕方ないにせよ今後失敗をしないように教えてあげることが大切だと思います。例えば先程も説明がありましたが、
- 寝る前はトイレに行くこと
- 学校の休み時間にトイレに行ってみる癖をつけること
など少しキツイ言葉になってしまいますが、しつけることが良いことだと思います。
強くこれはダメというのではなく。こんなことができたら大人だね。と褒めることも大切です。
あまり良くはないという意見もありますが、最悪は授業中でもトイレにどうしても行きたい時は申し出ることも良いのかもしれません。
それから、ずっとおむつに頼ることもあまり良くありません。ですから骨盤底筋という筋肉を一緒に鍛えることにチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
骨盤底筋体操は、一番下の文で紹介しています。
それから、我慢のトレーニングというものもあります。
トイレの我慢は、膀胱のトレーニングになるそうです。
長時間の我慢は勿論膀胱炎の危険もありあまり良くはありませんが、
授業の時間分程度であれば問題ありません。
45分我慢はできないとは思いますが、
少し我慢してみようと思わせてトレーニングを
知らず知らず子供にさせてあげられたらベストかもしれませんね。
その他のおもらしの原因
お子さんのこんな一面を見かけませんでしたか?
- うんこ座りをしたら
- 何かモノを拾おうとしたら
- 体育の授業の縄跳びをしている最中に
こんな時におもらしをしてしまい、学校の先生から報告を受けたり現場を目撃したり。
そのような場合「腹圧性尿失禁」が疑われます。難しい医学的名称ですが、すごく難しい病気というものではありません。筋力の低下により膀胱が圧迫されて限界が来てお漏らしをしてしまうものです。
これは、セルフケアでも改善することができます。
セルフケアで息子(娘)さんのお漏らしを改善⇒
※その他、もし気付いたことや不安なことなどがありましたら、電話でも一度専門の医師に相談すると良いでしょう。
病院に行く場合はどんな治療をするの?
お子様を病院に連れていく場合、どんな治療をされるんだろうと不安になる方もおられると思います。
事前にどんな検査や治療をされるのかわかっていたほうが安心感もあるし、子供もつれていきやすいと思うので、この項目では病院では頻尿や尿漏れに対して子どもの場合はどんな検査や治療をされるのかを見ていきます。
検査内容
- 現状や日常の生活など両親からの詳しい問診。(便秘の有無や便の状態なども含める)
- 尿路感染などの病歴確認。
- 尿検査
- お腹や背中、お尻などの触診。
まずはこのような基本的な検査があり、その後必要に応じてエコー検査、カテーテルなどを使わない尿流量測定、レントゲンや圧測定装置などで膀胱や腎臓を調べます。
このような検査の後、十分な水分の摂取やトイレの習慣について、便秘の解消といった医師からの助言があり、検査の結果によっては尿路感染の治療や切迫症状型の方には抗コリン薬などで膀胱の収縮を抑制させたり、交感神経の抑制剤としてアルファブロッカーなどの薬を使われることもあります。
これらの治療を継続して、さらに必要だと医師が判断すると導尿指導なども定期的に必要に行えるように指導されます。
おしっこの悩みで子供本人はかなりデリケートになっていると思うので
うまく両親がその悩みを解消してあげられるように寄り添うことも必要ですよね。
子どもの気持ちを十分に考えてあげて、
病院という選択肢も考えやすいように支えてあげましょう。