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尿漏れのリハビリテーションについて

リハビリ

 

尿漏れのリハビリは、診断される「尿失禁」の種類について大きく変わってきます。

 

私は、尿漏れが起こるから骨盤底筋を鍛えなくては、というわけではなく、「尿失禁」の種類によっては、「薬による治療」や「手術」「専門医の指導によるその人にあった正しいリハビリ」を行わなくてはなりません。

 

そのために、今回よく起こる「尿失禁」の中でも普段の生活でセルフケアのできる二種類の尿失禁とセルフケアが見込めない一種類の尿失禁のリハビリテーションについて紹介します。

 

尿漏れは、診断してもらう以前から「残尿感」や「頻尿」といった症状があります。もし泌尿器科等の受診をまだ受けていない状態で当サイトを見ていただいている方がいましたら、自分の症状から見ておよその尿失禁の種類を探して知っておくことも大切です。

 

腹圧性尿失禁のリハビリテーションについて

腹圧

 

腹圧性尿失禁を診断された人の多くは、

 

  • 肥満
  • 産後
  • 運動不足
  • 便秘
  • 老化

 

などが原因です。これは、肥満だと脂肪が膀胱を圧迫し、産後だと骨盤底筋の緩み、便秘だとガスや便が溜まって大きくなった腸が、膀胱を圧迫してしまうことで起こってしまいます。

 

すると、くしゃみや咳をした瞬間や重い荷物を持った瞬間などに腹圧がかかり漏らしてしまうこともあります。

 

リハビリとしては、骨盤底筋の体操が一番効果的です。やり方は様々ありますが別ページに詳細を紹介しています。

 

腹圧性尿失禁に効果的な骨盤底筋体操はコチラ⇒

 

切迫性尿失禁のリハビリテーションについて

老化

 

切迫性尿失禁と診断された人の多くは、

 

  • 脳の伝達不足
  • 老化

 

などが原因です。これは、我慢せず直ぐにトイレに行く習慣があったり、頻尿だったり、体の冷えなどが原因で脳の伝達がうまく膀胱に送れないことで、漏らしてしまいます。

 

その他、膀胱に尿が溜まっても気づけない障害などが伴う場合もありますなので、リハビリとしては、「薬物の処方による」「脳の意識的トレーニング」が挙げられます。

 

膀胱とは、臓器の中でもとても自由に広がったり収縮したりできる臓器と言えます。我慢せず頻繁にトイレに行ったりその習慣がついてしまうと脳が勝手に少ない量でトイレに行きたくなったり収縮させっぱなしの状態になってしまいます。

 

特に「ストレス」や「緊張」がともなって一気に膀胱が収縮すると尿漏れが起こるので膀胱を拡げるトレーニングを行いましょう。

 

膀胱のトレーニングはコチラ⇒

 

処方された薬による治療は、多くの場合「抗コリン剤」というものが使われます。これは先ほど話した膀胱の収縮を和らげる効果があります。セルフケアが体にとって一番ですが、脳の伝達による原因でもあるので腹圧性尿失禁と違い薬が必要になる場合もあります。この場合、医師の指示のもと正しく服用してください。

 

そして、薬物による治療は先ほど話しました「膀胱を和らげる役割」があるだけで完治というわけではないので腹圧性尿失禁同様骨盤底筋の体操も行うと良いです。
切迫性尿失禁の中には、薬物を使用しなくてもサプリメント(栄養剤)で改善する場合もあります。サプリメントは治療目的で作られた医薬品でわなく、栄養補給をサポートする錠剤ですので、副作用がとても少なく健康的な改善が見込めます。まずは試してみるのも良いと思います。

 

サプリメントによる尿失禁の改善はコチラ⇒

 

溢流性尿失禁のリハビリテーションについて

いりゅうせい尿失禁

 

溢流性尿失禁と診断された人の場合の多くは、

 

  • 尿道の詰まり
  • 尿道の締まり

 

などが原因です。これは、診断される以前からずっと残尿感を感じる人がほとんどなんだそうです。膀胱に尿が貯まり残尿感や尿意を感じているのに尿道が開かなかったり途中で物が詰まってしまったことによって起こってしまいます。

 

男性の場合は前立腺肥大という症状が起こりわかりやすいですが、女性の場合は、糖尿病や神経障害及び別の身体の手術後におこる排尿器官の神経障害などが原因です。放置していると腎臓などへの影響も考えられ早期発見と対策が必要になります。

 

リハビリ方法に関しては、専門医の受診が先決になります。そしてカテーテル(柔らかい管)を尿道に通し排出を促したり再手術などが必要な場合もあります。

 

リハビリテーションには薬物が使われる場合も

薬物治療

 

さきほど、切迫性尿失禁のリハビリについて話した際、出てきた「薬の処方」です。これは、主に抗コリン薬が使われています。抗コリン薬に含まれる抗コリン作用は、無意識に起こる膀胱の収縮を和らげる役割があります。

 

切迫性尿失禁では先ほど話したように、老化などによる脳の伝達が上手くいかず勝手に膀胱が排尿を行おうとする症状で、それらを抑える効果があります。

 

ですが抗コリン作用には危険もあります。それは、記憶障害というものです。抗コリン作用は、作用するとするほど一時的に一定の記憶が思い出せなくなるそうです。一時的なもので、直ぐに思い出せるようにはなりますが、三年間服用を行うと認知症の発症リスクが高まるという報告が出ています。

 

身近な抗コリン作用は、腹痛を和らげる薬に多く使われているそうです。医師の処方による飲み方は問題がないと考えられますが、治すためにと過剰摂取は絶対に厳禁になります。セルフケアで治せる症状の場合は、無理に薬を服用せずセルフケアで対応しましょう。

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